あや郎の筋トレブログ

ライターやってますー!ボディメイク目的の筋トレをしているので、その過程を記事にしています!

シャルケ04と契約を結んだサッカークラブチームの熱い想いを受けて、山梨へ!日本の育成環境を変えるべく奮闘中...!(1)

「なんで外したんだ!バカヤロー!」

 

...ひと昔前の運動部では、こんな怒号が飛び交うことに誰も疑問を抱かなかった。

 

今でこそ、言い方は物柔らかになってきたものの、根底にある「間違ってはいけない。こうしろ!」という指導方法は、あらゆる分野でまだまだ日本の教育に染み付いているのではないだろうか。

 

そんな中、

「日本の全ての育成環境を変えたい。」

 

と、立ち上がったサッカークラブチームがある。

 

<メディアブレインフットボールアカデミー>だ。

  メディアブレインフットボールアカデミー:去年の5月にドイツサッカーリーグ1部FCシャルケ04とパートナー契約を締結した、山梨県のサッカークラブチーム。

 シャルケ04:ドイツの総合スポーツクラブで。日本人サッカー選手では、(2019年3月現在)鹿島アントラーズにいる内田篤人選手が所属していたことで知られている。

 

最初、サッカーがそこまで詳しくない私は「なんぞ???」ってなりましたが、要は、ドイツのプロリーグのトップで活躍するシャルケ04のサッカーチームと、日本のサッカークラブチームであるメディアブレインフットボールアカデミーが、契約を結んだということです。

 

...それではなぜ、シャルケ04とパートナー契約を結んだのでしょうか?

 

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山梨県甲府市!東京から特急で1時間半くらい。意外と近かったです。

(実際に来ちゃいました!)

 

【早速、担当の方からお話を聞かせていただきました】

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 メディアブレインフットボールアカデミーのコーチ込山雄奨さん。(以後込山コーチ)

経歴はこちら(↓)

 

■□フォルトナU-12

 ※U-12ナショナルトレセン

■□フォルトナU-15

 ※U-13東日本ナショナルトレセン

 ※U-13エリートプログラム

 U-14日本代表

 U-15日本代表

■□鹿島アントラーズユース

 

あや郎:すごい!少年時代の選手生活を第一線で過ごしてきたんですね。このままプロサッカー選手も目指せたと思うのですが、なぜ若くしてコーチの道に進んだのでしょうか?

 

込山コーチ:大学在学中に行き詰まり、サッカーをやめてしまった時期があるんです。でもやっぱりサッカーは好きなので、何かサッカーで仕事がしたい...そう思っていたとき、ちょうど声をかけてくれたのが、この会社です。

自分が選手時代に気付けなかったことを、今の子どもたちに伝えることが僕の使命だと思っています。

 

【日本とドイツの異なる育成環境】

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込山コーチ:日本とドイツでは、子供達への教育のあり方が全く異なるのが現状です。社長である黒田はそのことに気づき、「シャルケ04の指導を参考にすることで、将来を担う日本の子どもたちに世界トップクラスの育成環境を提供することができるようになり、世界で活躍できる人材育成が可能になる。」と確信し、今の契約締結に至りました。

 

あや郎:シャルケ04と契約を結んだことで、具体的にはどんな変化がありましたか?

 

込山コーチ:まず、練習方法や考え方をシャルケ04から沢山学び、自チームに取り入れました。実際に現地から指導者が来日して、キャンプと称し合宿を行うこともあります。


(シャルケキャンプの詳細はこちらです)

https://mb-schalke.com/

 

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あや郎:小学生のクラブチームで、海外からコーチ陣を招いて指導を受けるなんて、とても貴重な経験ですね!この写真では、勉強をしているのですか?日本とドイツでの子どもたちへの教育のあり方の違いって、どんなところで感じますか?

 

込山コーチ:日本人って、海外の人たちから「みんなの前で質問・発言ができない」というイメージを持たれがちなんですよ。

その原因の一つは、学校での教育方針にあると感じています。

例えば、小学校での算数や国語の授業で、黒板を写したり、みんなの前で問題を解いたりしますよね?そして間違いがあると、みんなの前で指摘されたりして、恥をかくことになります。 

 

あや郎:それが普通だと思っていました!ドイツでは違うんですか?

 

込山コーチ:全然違います。もちろん先生が前に立って話をすることもありますが、例えば「問題を解く」という作業をするとき、先生はその日勉強する範囲と教科書のページを告げて、教室の後ろに行きます。問題の解き方を生徒に考えさせ、わからなかったら教室の後ろにいる先生にいつでも質問しに行くことができます。

この環境が、「自ら考える」「失敗を恐れない」子どもを育てます。

 

あや郎:これは根本からやり方が違って興味深いです。大人の指導一つで子供の考え方や積極性に影響が出てくるのですから、より良い環境を提供してあげたいですね。

 

込山コーチ:そうなんです。サッカーでもその違いは顕著で、ドイツでは「成功を褒める指導方法」に重きを置いているのに対して、日本では「失敗を叱る指導方法」がメインになりがちです。

ドイツでは、シュートなど良いプレイが出た時に、指導者はすかさずみんなの前で選手を褒めます。そして、失敗したり悩んでいる選手がいれば、どうすれば改善できるのか、本人に考えさせたりヒントを与えます。決して失敗した選手をその場で、ましてやみんなの前で叱ったりはしません。個別に話し合います。

日本では、成功した時に褒めることはありますが、それ以上に失敗した時にみんなの前で叱ったり指摘している印象が強く、「こうしろ!点を取れ!」と、具体的な指導(命令)をしているコーチが多いです。これでは、怒られるのが嫌でチャレンジをしなくなり、上達しないという悪循環に陥ってしまいます。

 

「パスしろ!シュートしろ!ドリブルしろ!」

このような指示(命令)は、本来の育成ではありません。これでは子どもたちは考えることをやめてしまうので、指導者がいないと何もできない選手になってしまいます。

 

あや郎:子どもたちに自ら考えさせる指導が大切なんですね。

 

込山コーチ:はい。現在の日本の指導者は、育成の段階で結果を求めてしまっている方がまだ多いです。対して、シャルケで考える本質は育成。子どもたちの5年後10年後の為に、育ててあげたいという思いがあります。

 

あや郎:では、「考えさせる」為に、サッカーの練習で取り入れていることはなんですか?

 

込山コーチ:色々ありますが、グラウンドの大きさフィールドの形ゴールの種類ルールこれら4つを工夫することで、自然とこともたちが「考える」練習環境を作っています。実際に見た方が早いので...。

 

あや郎:はい!そろそろ行きましょう!


(2につづく)